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ニューハーフ風俗リトライ。2

「女性は利用できないんですよね」

 店員さんは、すごく困った様子でした。
 15分で到着すると言っていたので、もうきっとキャストさんは運んでこられてるところでしょうから、そりゃ困るはずです。

「違います」

「えっ?」

「よく言われるけど、違います」

「…………」

「…………」

 沈黙がめちゃくちゃ怖い。



「わかりました、もう着くとこらしいので、向かわせますね」

 店員さん、渋々~といった雰囲気でした。

 違うと言っても信じたわけじゃないのでしょうけど、埒が明かないので仕方なくでしょう。



 しばらくして、部屋のインターホンが鳴りました。

 会ってしまえばなんとかなるだろうと楽観的に考えていましたが、ここでふと不安がよぎります。

 キャストならいいけど、店員さんが来たら無理なんじゃ?
 ていうか、この感じだとめっちゃ怒られるぞ、と。

 しかし、もうインターホンも鳴ってそこにだれかしら訪ねてきてるわけですから、帰ってくれるのを待つわけにもいきません。



 意を決してドアを開けると、指名したキャストさんがいました。

 写メで見るより逞しかったけど、うれしい誤算です。(個人的な趣味です)
 わーい!と言いたいところをおさえて

「今日はご迷惑をおかけして、お呼び立てして申し訳ないです」

 まじめに謝りました。

「あー、やっぱ女のひとだったんですねえ。どうしよう。うーん。とりあえず上がっていい?足痛いし」

 どうぞどうぞ!よかった!高いヒールの靴であなたが疲れていて本当によかった!

 ソファにご案内します。

「ブログのファンだったもので、ずっと会ってみたかったんです。プレイなしおしゃべりだけでいいんですけど、ダメですか?」

「うーん、まあそれなら、仕方ないな」

 なんとかお店にインコールしてもらえました。
 ただ、普通のテンションや、普通の語句じゃなかった気がします。
 店側となんらかの合言葉を決めていたのかなと思います。



「じゃあ、なにしゃべりますか?先にしゃべってください」

「えっ?難しいな」

「でもしゃべりにきたんでしょ?」

 良く思われはしないだろうと思っていたけど、心に堪えるくらい風当たりがきつかったです。